私は、2020年1月に開業した個人事業主です。
コロナの影響で8月に売り上げがガッツリ落ちてしまいました。
でも、去年より売り上げが少ない人に該当しないと思っていたので、自分が持続化給付金の対象だと思っていませんでした。

持続化給付金って、今年の1~3月に開業した人も貰えるって知ってた?

え?昨年の収入から減った人が対象じゃなかったっけ?
持続化給付金には、「2020年新規開業特例」というものがあります。
ぜひ、同じような方に、実は持続化給付金の対象になっていないか、確認していただきたいです。
●2020年の1~3月に開業した個人事業主の方
●持続化給付金が自分も対象なのか、知りたい方
●実際にどのような手順で申請するのか、知りたい方
持続化給付金とは
感染症拡大により、特に大きな影響を受けている事業者に対して、事業の継続を支え、再起の糧となる、事業全般に広く使える、給付金を支給します
経済産業省のHPより
新型コロナウィルスの影響で、売り上げが落ちている事業者に対して、支給される給付金です。
事業者の中には、個人事業主も含まれます。
持続化給付金の対象者は?
持続化給付金は、中小企業と、個人事業主が対象になります。
- 2019年以前から事業により事業収入(売上)を得ており、今後も事業継続する意思があること。
- 2020年1月以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により、前年同月比で事業収入が50%以上減少した月(以下「対象月」という。)があること。

前年の同じ月と比較して、売り上げが半分以下になった月がある人が対象なんだね。

それだと、やっぱり昨年の事業収入が無いとダメじゃない?
ただし特例があります!
- 2020年1月から3月の間に事業により事業収入(確定申告書第1表における「収入金額等」の事業欄に記載される額と同様の算定方式によるものとする。)(売上)を得ており、今後も事業を継続する意思があること。
- 2020年4月以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等により、2020年の開業月から3月までの月平均の事業収入に比べて事業収入が50%以上減少した月(以下「2020新規開業対象月」という。)が存在すること。

開業月~3月までの月平均の収入より、半分以下になった月があれば、要件を満たすんだ。
例えば、下図のような場合、2月に開業していて2月と3月の合計は22万ですので、1ヶ月の平均は11万です。
この時、5月が5万しか収入がなければ、3月までの平均11万の半分以下となります。

支給される額は「(1~3月までの平均-対象月)×6」。(ただし個人事業主の場合、上限100万円)
必要な書類
必要な書類は以下の4つです。
- 持続化給付金に係る収入等申立書(個人事業者等向け)
- 通帳の写し
- 本人確認書類
- 個人事業の開業・廃業等届出書、又は、事業開始等申告書の写し
⇒「開業日、所在地、代表者、業種、書類提出日の記載がある書類」でも代替可
②、③は大丈夫ですね!
④はいわゆる開業届です。
開業届に関しては、期間内に開業されていることが確認できる必要があるので、以下の条件があります。
- 事業開始日が2020/1/1~3/31まで
- ※提出日が2020年5月1日以前
- ※受付印等が押印されていること
⇒2020年1月1日~3月31日に開業した方でしたら、持っている書類かと思います。
問題となるのが、①の「持続化給付金に係る収入等申立書」です!
①持続化給付金に係る収入等申立書(個人事業者等向け)
このように、各月の売り上げを申告する書類です。

この書類の難点は、「税理士に確認してもらう」が必要であることです。

えええ!?開業したばかりだし、そんなに売り上げだってないし、税理士さんなんて…。
これがネックだと感じる人が多いのではないでしょうか。
東京税理士会にお願いしてみた⇒2020年9月末で受付を終了しているようです。
私も困りまして…調べた結果「東京税理士会」で無料で受け付けていることがわかり、お願いしてみます。
ありがたいです…。
⇒2020年9月末で受付を終了しているようです。他の方法で、確認印を取得してください。
以下、東京税理士会さんに確認印をお願いした時の様子です。
①東京税理士会に審査してもらい、確認印を押してもらう。
⇒そのための審査に必要な書類と「持続化給付金に係る収入等申立書」を東京税理士会に郵送
⇒審査OKなら「持続化給付金に係る収入等申立書」に確認印が押されて返ってくる
②税理士会から返却された、確認印有りの「持続化給付金に係る収入等申立書」を使って持続化給付金の申請を行う。
東京税理士会に送らなければならない物は、以下の9点です。
- 持続化給付金に係る収入等申立書(個人事業者等向け)
- 2020創業持続化給付金申請用チェックリスト(個人事業者等向け)(東京税理士会提出用)
- 個人情報提供に関する同意書
- 暴力団排除に関する誓約事項
- 通帳の写し
- 本人確認書類の写し
- 下記a、b、cのいずれか1つ
a.個人事業の開業・廃業等届出書(所轄税務署に提出したもの)
※開業日が2020年1月1日から3月31日まで
※提出日が2020年5月1日以前
※税務署受付印が押印されていること
b.事業開始等申告書(東京都税事務所に提出したもの)
※事業開始日が2020年1月1日から3月31日まで
※提出日が2020年5月1日以前
※受付印等が押印されていること
c.開業日、所在地、代表者、業種、書類提出日の記載がある公的機関が発行した書類 - 売上の確認できる書類
(2020年の開業⽉から事業収⼊が50%以上減少した⽉として選択した⽉までの⽉間事業収⼊が分かる資料(様式の指定はありませんが、⽇々の事業収⼊が記載され、⽇ごとの合計⾦額が記載されている売上台帳、帳⾯など2020年の確定申告の基礎となる書類)) - 返送用レターパックプラス(返送先等を記入してください。)
①に、税理士さんの確認印が押されて返送されてくる、ということです。
②③④は、東京税理士会のHPよりダウンロードできるので、内容を読んで記名と捺印するだけです。
⑤の通帳に関しては、振り込み額がわかるページも必要なのか悩みましたが、最後に給付金を申請するときに使うものと同じで良いのだろうと思い、中小企業庁のHPに書いてある内容を参考にしました。
⇒通帳を開いた直後のページでOKでした。
結局、⑤は通帳を開いた直後のページ、⑥は運転免許証をコピーしました。
⑦は開業届のコピーを用意しました。
⑧売上の確認できる書類
売り上げの確認できる書類とは!?
月に1回、請求書を送っているけど、それでいいのでしょうか?
この書類について求められている要件は、恐らく給付金を申請するときに中小企業庁が求めている「売り上げ台帳」と同じではないかと思います。
2020新規開業特例では、給付金申請時に売上台帳は必要ないですが、通常のケースで用いられる売上台帳を参考にしてみました。
請求書はダメと書いてありますね。

⽇ごとの合計⾦額が記載されていないとダメなんだね。

こんな売上台帳を月数分用意しました。
売上がない月は0円で作成し、売り上げがある月は、相手先と1ヶ月の合計金額を書きました。
事業者名には、私の名前を書きました。
⇒結果的にこの書式でOKでした。事業者名も私の名前でOKでした。
いざ東京税理士会に書類を郵送
郵便局でレターパックプラスを2つ買い、片方に私の住所を記載し、返信用としました。
残りのレターパックプラスに書類と返信用を入れて、郵送しました。
結果が返ってきましたら、続きを記載しますね。
恐らくこうかな?と考えて実行した部分もありますので、不具合でしたらそれも記載します。
一番不安なのが、私は東京都民じゃないことです。
受け付けてもらえたら、本当に助かります。。
東京税理士会から「持続化給付金に係る収入等申立書」が返ってきた
東京税理士会に送付してから8日後に、書類が返ってきました。
返ってきた書類は「持続化給付金に係る収入等申立書」のみです。
確認欄に税理士さんの名前等が記載されています。
ありがとうございます!
持続化給付金を申請してみる
持続化給付金の受付ページから、申請してみます。

一番最初に2019年以前に開業している人が対象だという内容のメッセージが出てくるので、不安でしたが、
申請途中に「C-1.2020年新規開業特例」を選ぶ箇所がでてきます。
「持続化給付金に係る収入等申立書」は画像で添付します。
スキャンしても良いですし、写真を撮っても大丈夫です。
開業届、本人確認書類書類、通帳についても、画像で添付し、指示されたとおりに進むと申請が完了します。
同じような状況の方へ
申請完了まで進むことができました。
2020新規開業特例で実際に申請してみた、というレポートは他であまり見ないと思うんです。
同じような状況の方が困らないように、これで大丈夫だったのか?ダメだったのか?という情報を伝えられたらと思います。
給付金を受け取りました。
申請を受け付けたときにはメールが来たのですが、入金時はメールが来ませんでした。
申請してから、17日間で給付金が入金されました。
持続化給付金を申請する方に、少しでもお役に立てればうれしいです。
個人事業主の方は、ぜひこちらもどうぞ