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個人事業主の帳簿で困った9つの仕訳【ひよっこフリーランス】

私は2020年度から個人事業主になった、ひよっこのフリーランスです。

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初めて帳簿を付けるんだけど、やっぱりむずかしい?
困りそうな内容をあらかじめ知りたいな。

そんな方に向けて、実際に困った9つの経験と、その時の記帳の仕方を説明します。

こんなあなたにぜひ!

こんな方に向けて書いています
  • あらかじめ、記帳に困りそうな仕訳を知っておきたい方
  • 実際に帳簿の記帳で困っていて、解決策を知りたい方

ちなみに、私が使っている会計ソフトは「やよいの青色申告オンライン」です。

それぞれの状況について、「やよいの青色申告オンライン」の「かんたん取引入力」を使った、入力方法も紹介します。

私が困ったことは、同じように個人事業主になりたての方も困るはず。

どうか、参考になれば嬉しいです。

目次

【状況1】フリーランス初年度なので、年の途中まで給料がある

個人事業主の初年度だと、途中まで給料が振り込まれていることがあります。

給料はどう記帳したらよいのでしょう。

【状況1】給料の記帳

給料」は事業収入ではないので、記帳する必要はありません。

確定申告書に記載する必要はありますが、決算書に記載する必要が無いので、帳簿には記入しません。

確定申告を行う際に、確定申告書に給与収入の金額を記入します。

決算書 事業の財政状態収支を報告する書類
確定申告書 税金の計算をするのに申告する書類

ただし、私のように「給料が事業用の口座に振り込まれている場合」は、何もしないと預金額が合わなくなります。

この場合は「事業主借」で処理します。

【状況1】仕訳の方法

事業口座に、事業収入ではない「事業主個人のお金」が入っているので、「事業主借」になります。

借方貸方
普通預金事業主借

【状況1】やよいの青色申告オンラインを使った記帳

かんたん取引入力の「振替」を使います。

取引例の「事業主アルバイト代(事業用以外)の入金」を使うと便利でした。

【状況2】家事按分について

家賃や電気代なども費用に計上できと聞いたことがあるけど、どうすればいいのか?

生活するのにも使うので、全額を経費に入れることはできません。

全体の何割を計上するかを決めて、経費とします。

この割合のことを「家事按分」といいます。

家賃の場合、仕事で使っている部屋の面積は、家全体と比べてどのくらいか。

電気の場合、仕事で使っている時間は、どのくらいか。

そんな観点で、かかった費用の何割かを計上していきます。

【状況2】やよいの青色申告オンラインを使った按分

「やよいの青色申告オンライン」だと、記帳時は全額計上しておいて、決算の時に家事按分することもできます。

確定申告の画面に「家事按分」の割合を入力できる場所があります。

例えば、家賃が10万で25%を計上する場合、普段は「地代家賃 100,000」で記帳しておいて、決算時に家事按分「25%」と入力すれば、自動的に申告書に反映してくれます。

しかし、私は記帳時に按分することにしました。

年の途中で「残高試算表」を見たかったからです。

試しに決算画面の家事按分を入力してから「残高試算表」を見てみましたが、やはり反映されませんでした。

ですので、家賃が10万で25%を計上する場合なら、毎月「地代家賃 25,000」で入力する方法を使っています。

今の所得がどのくらいかを、期中に見たい人は、按分した額を記帳する方が良いです。

【状況3】夫の口座から費用が落ちる

夫の口座から家賃や電気代が落ちているので、どうしたものか困りました。

家庭用の口座や、家族の口座から落ちる場合は、「事業主借」を使います。

【状況3】仕訳の方法

借方に費用、貸方に「事業主借」です。

借方貸方
地代家賃事業主借

【状況3】やよいの青色申告オンラインを使った記帳

かんたん取引入力の「支出」で入力しようとしても「事業主借」が出てきません。

私は、仕訳入力の画面から入力しました。

かんたん取引入力で入力する場合は、「普通預金(口座用)」を使うと、決算書と帳簿での表示科目が「事業主借」になるそうです。

取引例の「個人用口座から消耗品代金の振込」を使うと便利ですね。

【状況4】事業用口座からプライベートの保険料が落ちる

事業用口座から、私のプライベートの保険料が引き落とされています。

事業用口座から、個人的な支払いが行われた場合は、「事業主貸」を使います。

【状況4】仕訳の方法

借方に「事業主貸」、貸方に「普通預金」です。

借方貸方
事業主貸普通預金

【状況4】やよいの青色申告オンラインを使った記帳

簡単取引入力の「支出」か「振替」を使います。

取引例の「生命保険料の支払い」を使うと便利です。

【状況5】交通費に領収書がない

基本的に領収書の無いものは、費用として認められません。

でも、交通費は領収書が無いですよね。

「交通費が費用として認められない」なんてこと、ないと思うんです。

領収書がもらえない交通費場合、出金伝票または、交通費精算書を作成します。

私はExcelで「交通費精算書」を作成しました。

「交通費精算書」を作っておけば、月に1回、合計額を帳簿に計上すれば良いとのこと!

この件については、こちらの本を参照しました。

【状況6】Amazonで買った物の領収書が手元にない

Amazonで買った物について、領収書が手元に無くて困りました。

領収書は、Amazonのページから印刷できます!

まず、AmazonのWebサイトから「注文履歴」を押します。

「領収書等」を選んで、「領収書/購入明細書」をクリックすると、領収書が出てきます。

このページを印刷して、領収書として保管です!

【状況7】売上に消費税が計上され、源泉徴収が行われている

私の請求書はこのようになっています。

項目 金額
課税分合計(税抜き) 100,000
消費税 10,000
課税分合計(税込み) 110,000
源泉徴収税 10,210
銀行振込額 99,790

とりあえず、試しに売上の金額に100,000を入れてみました。

「うち源泉徴収税額」をチェックすると、自動的に源泉徴収税額に10,210が入ります。

消費税の「10,000」はどうしたら良いのでしょうか…。

そもそも、免税事業者が消費税を受け取っていいの?

私は、売上高が1,000万円を超えていない、免税事業者です。

消費税を税務署に納める必要がありません。

それなのに、消費税分を受け取ってしまっています。

これは、もらってしまっていいのでしょうか?

結論としては、私がもらって良いんです。

消費税分の金額を請求しているのも、違法ではありません。

【状況7】仕訳の方法

記帳時には、税込で記帳します。

売上に、消費税分も含めるということです。

借方に「源泉徴収税」と「売掛金」、貸方に「売上」となります。

借方 貸方
売掛金 99,790 売上 110,000
源泉徴収税 10,210  
 

【状況7】やよいの青色申告オンラインを使った記帳

「収入」を使います。

金額には税込みで「110,000」です。

うち源泉徴収税額は、チェックを押すと「11,231」が入ってしまうので、「10,210」を手入力します。

【状況8】一定金額に達しないと振り込まれない報酬(アドセンス)の日付と科目は?

私にはグーグルアドセンスという、副業で稼いでいるお金が発生しています。

毎月の月末に、その月の報酬額が確定するのですが、合計が一定の金額(8,000円)まで貯まらないと振り込まれないのです。

私は残念ながら、これまでの金額を合計しても、数百円です。

【状況8】いつの日付で計上すれば良いの?

日本の会計基準は、売上は実現主義です。

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実現主義だと、「8000円に達した時に計上するの?」「月末に計上するの?」と悩みました。

数百円でも貰える権利は確定しているので、確定した日に計上するようです。

いつ貰えるかわからないお金ですが、月末に計上しておくんですね。

【状況8】アドセンスの科目は「売上」「売掛金」で良いの?

収入は、本業の事業所得なのか、副業なのかで、科目が変わります。

この辺は明確な基準はないそうで…。

事業所得は継続的に収入を得られているものということです。

私は数百円ですし、継続的ではないので、副業ですね。

仕訳は次のようになります。

借方 貸方
未収金 雑収入
 

 

【状況8】やよいの青色申告オンラインを使った記帳

かんたん取引入力の「収入」を使います。

いつか、未収金を回収したいです!

【状況9】持続化給付金の記帳の仕方がわからない

2020年はコロナウィルスの影響で、給付金が色々と支給されています。

一律10万円を支給された、「特別定額給付金」は非課税なので、帳簿に記帳する必要がありません。

しかし、中小企業や個人事業主を対象とした「持続化給付金」は課税対象です。

【状況9】仕訳の方法

「持続化給付金」は事業収入ではないので、「雑収入」を使います。

借方 貸方
普通預金 雑収入
 

【状況9】やよいの青色申告オンラインを使った記帳

かんたん取引入力の「収入」を使います。

やよいの青色申告について

私が使っている会計ソフトは「やよいの青色申告」です。

初年度は無料でお試しできます!

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この記事を書いた人

アラフォーの主婦です。現在はフリーランスで働いています。「ひよっこフリーランスの青色申告」「不妊治療」「賃貸ライフ」など、日々体験したことを発信しています。

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